おいしい紅茶の入れ方にはルールがあります。ただしここでは、「気難しい厳密なルール」ではなく、良質なリーフや天然のお花やフルーツが入った身体と心に優しい北欧紅茶を「さらに美味しく」楽しんでいただくための少しの意識とコツをご紹介致します。
ホットティー【一人分】
準備
新鮮な空気を沢山含んだ汲みたての軟水を使用します。日本の水道水は軟水が一般的ですから、水道水で何も問題ありません。カルキ臭は沸騰することで飛びますが、浄水器を使うのもおすすめです。お水はティーカップ1杯分(150ml〜180ml)ご用意ください。
できればポットのお湯ではなく沸かしたての熱湯で入れましょう。熱湯はしっかり100℃まで沸騰させます。500円玉くらいの大きな泡が出ている状態が理想ですが、沸騰させすぎも水中の酸素が飛んでしまうため注意が必要です。
ケトルで沸かす場合は温度を100℃に設定できるものをご使用ください。
Q:ミネラルウォーターのほうが良いの?
A:輸入物のミネラルウォーターは硬水が多く不向きです。国産のものは軟水が多いですが、生成されてから時間もたち水中の空気が飛んでいる場合があるため、使用する場合は軽く振るなどして空気を含ませてから使用してください。
ジャンピング
熱湯に空気を含ませるため、高い位置から勢いよく注ぎ、茶葉をジャンピング(対流運動)させます。
空気をたくさん含んだ熱湯を、丸く膨らんだタイプのティーポットに注ぐと、ジャンピングによって酸素が茶葉にいきわたり、おいしい紅茶になります。沸騰していないお湯や、長時間沸かして酸素が飛んでしまったお湯ですと、茶葉がうまく対流しませんので、沸騰後すぐに火からおろした熱湯を使いましょう。
蒸らし
茶葉はティースプーン1杯(およそ2.5g〜3.0g)抽出(蒸らし)の時間は約2分半を目安に、前後30秒(2分〜3分)の間でお好みに合わせてどうぞ。目安は少々濃い目のあめ色になるくらいを意識してみて下さい。
蒸らし時間が短いとスッキリとした軽やかなな紅茶。長いとボトムがしっかりとした重厚な味わいの紅茶に変化していきます。
湯量に対し茶葉を増やすと苦味や渋みが出てしまう場合がありますので、濃い目にいれたい時は茶葉の量を増やさず、抽出(蒸らし)時間を長くして調整して下さい。
ティーカップ2杯の紅茶を入れる時はお水は300ml〜320ml、茶葉はティースプーン1杯強(およそ3.0g〜3.5g)でお試しください。
ご紹介した北欧紅茶の入れ方を基準に、ご自身のお好みの濃さや入れ方を見つけて、ハンドメイドの北欧紅茶ブレンドティーをお楽しみ下さい。