北欧紅茶

たっぷり果実と爽やかな香り広がる紅茶の贅沢シュトーレン♪

たっぷり果実と爽やかな香り広がる紅茶の贅沢シュトーレン♪

クリスマスシーズンにすっかり定番となったドイツの伝統菓子、シュトーレン。店頭ではたくさんの種類が売られていますが、もしこれがご自宅で手作りできたら素敵ですよね。

今回は北欧紅茶「アールグレイスペシャル」を使った贅沢シュトーレンをご紹介いたします。紅茶リキュールにじっくりと漬け込んだフルーツやナッツをたっぷりと入れて、プレミアムな一品に仕上げます。

ドイツのクリスマスにはシュトーレン♪

シュトーレンはドイツ発祥の発酵菓子パンです。その形や名前の由来に関しては、“キリストのゆりかごや寝床の形”という説や“キリストをくるんだ毛布の形(おくるみ)”という説もありますが、“棒”という意味を持つ(薪のような太い棒状の生地を2本つけた形の焼き菓子)と記されている文献もあり様々です。雪に見立た粉糖がたっぷりとふりかけられているのも象徴的です。

本来油脂分が平均30〜50%含まれるため、保存性が高く、ドイツでは11月末から12月初めに焼かれ、クリスマスの前までに少しずつ食べながらクリスマスの準備をするのが習わしです。

ドイツのクリスマスシーズンは待降節から始まります。この“待降節”とは、クリスマス前の4週間のこと。
11月26日以降の最初の日曜日を第一日曜日と呼び、各家庭では木の葉で飾った丸いリースに4本のローソクを立てて、日曜日が来るたびに1本ずつ火をともしていきます。4本のローソクすべてに火がともるとクリスマスになるというわけです。

シュトーレンもまた、中に入っているフルーツの風味が少しずつ生地に染み込み、日ごとに味わいが深くなっていくので、その変化を楽しみつつクリスマスカウントダウンしていきます。

世界のクリスマス♪

クリスマスというと、日本ではチキンやクリスマスケーキを準備してごちそうを食べる、という方多いのではないでしょうか。最近ではシュトーレンも日本で定番になりつつあります。

では、世界のクリスマステーブル事情はどうでしょう。

聖なる日に食べられている、世界各国の伝統的なお菓子やパンをいくつかご紹介したいと思います。

イタリアの「パネトーネ」

イタリアでは、「パネトーネ」や「ドーロ」というドーム型をした発酵菓子パンが有名です。パネトーネは仔牛の小腸から採取されるイーストである「パネトーネ種」を使用し、長時間発酵させて作られます。保水性があり、独特の芳香で長期間保存できるパンに仕上がります。

ドライフルーツがたっぷり練り込まれており、糖分が多いものの食べ口は甘すぎず、卵とバター、フルーツの穏やかな香りが魅力です。

実は、クリスマスにパネトーネを食べると恋が成就するという伝説もあるようです。

イタリアでは、クリスマスはもちろん、バレンタインやイースターなどお祝いの席にもパネトーネが登場します。

フランスやオーストリアの「クグロフ」

フランスやオーストリアでは「クグロフ」が有名です。クグロフ型に入れて焼かれた独特の形をしたもので、アイシングやナッツで飾られた華やかな焼き菓子です。

日本ではクリスマスのイメージが強いものの、現地ではクリスマスだけではなく誕生日やイースター、結婚式、クリスマスなどのお祝いの場面でも食されています。

ニュージーランドやオーストラリアの「パブロバ」

ニュージーランドやオーストラリアではこちらの「パブロバ」が人気!
メレンゲで作った土台にたっぷりのクリームとフルーツをのせて仕上げる軽い食感のケーキです。

スペインの「ポルボロン」

スペイン南部のアンダルシア地方の修道院でつくられていたクリスマスのお祝いに欠かせないクッキーが「ポルボロン」。今ではスペインの各地でつくられています。

口に含むとすぐにほろほろと崩れる不思議な食感のクッキーで、崩れる前に「ポルボロン」と3回唱えることができれば幸福が訪れると言われています。

スウェーデンの「ルッセカット」

スウェーデンでは「ルッセカット」と呼ばれるサフランパンが有名です。スウェーデン語で「ルッセのネコ」という意味。クリスマスシーズンになると、スウェーデンの街のあちこちで販売され、家庭でも作られています。

バターとサフランを練り込んだ甘いパンで、ネコのしっぽのようなくるんとした形に、レーズンをあしらったものがスタンダードなスタイルです。

チェコの「ヴァーノチュカ」

「ヴァーノチュカ」は、“Vanoce(クリスマス)”という名前を持つパンです。チェコの伝統的なクリスマス料理にはこのヴァーノチュカが登場します。

レーズンが練りこまれた編みパンで、生地を9本の棒に分け、編み込むようにして作られています。

クリスマス当日の朝や、翌朝に食べられるのがチェコでは一般的なのだそう。スライスして、バターやジャムをたっぷり塗っていただきます。

世界のクリスマスの味、ご紹介してきましたがいかがでしたか?
日本で定番になっているものもあれば、なかなか販売されていないものもありますが、街で見かけたらぜひ購入して味わってみたいですね♪

ナッツとフルーツがたっぷり♪「紅茶の贅沢シュトーレン」

(調理時間:約120分 ※発酵時間を除く)

材料

・強力粉…170g
・上白糖…35g
・インスタントドライイースト…4g
・塩…1g
・シナモン、ナツメグ…各少々
・牛乳…35cc
・バニラビーンズ…1/3本
・卵…20g
・ポーリッシュ種…60g
・レモン汁…10cc
・バター(無塩)…50g
・ナッツ(アーモンド、胡桃、カシューナッツ、マカダミアナッツ等)…合わせて70g
・A ドライフルーツ(いちじく、レーズン、クランベリー、オレンジピール等)…合わせて100g
・A 紅茶リキュール…40cc ※紅茶リキュールのレシピ参照
・アールグレイスペシャル…5g

《仕上げ用》
無塩バター、粉糖…適量
※写真は3倍量です。

作り方

下準備

・(A)ドライフルーツは5mm角の粗みじん切りにし紅茶リキュールに浸して1週間以上室温に置いておきます
(可能なら1か月前から漬けておく。お急ぎの場合は前日に、湯通ししたフルーツとリキュール20ccを合わせておく)。
たまに天地を返しリキュールを満遍なく染み込ませましょう。
・茶葉は細かくミルします。
・バターは室温に戻します。
・バニラビーンズはさやから種を出し牛乳と合せておきます。
・ナッツは素焼きのものを使用するか、ローストして粗熱をとっておきます。


作り方

1. 大き目のボウルに、強力粉、上白糖、インスタントドライイースト、塩、シナモン、ナツメグを計量し均一に混ぜておきます。卵、レモン汁、元種、さやからとったバニラビーンズと牛乳を加えます。

2. ゴムベラで満遍なく混ぜ合わせます。

3. パラパラとしてきたら次は手を使って揉みこみます。握ると塊になる部分、まだぽろぽろと崩れる部分がある状態なので、固めの一塊になるまで捏ねていきます。

4. バターを加え、10〜15分ほどしっかりと捏ねていきます。ここが一番大変ですが、ムラの無いようしっかり捏ねましょう。

5. 生地が均一に捏ねあがったら、ナッツ、フルーツ、茶葉を加えます。

6. 手で底から生地を返すように持ちあげ押し込む、を繰り返しながらまんべんなく混ぜ合わせます。

7. ラップをかけ、スチーム発酵40℃で120分〜発酵させます。1.5倍の大きさになるまで待ちます。

8. 生地を2分割し成形します。12×12僂房蠅嚢げ、端をずらして折りたたみます。形をととのえて天板に移動します。

9. 室温で1時間、乾燥しないようにラップとぬれ布巾をかけて2次発酵します。

10. 180度に予熱を入れたオーブンで33分〜焼成します。底までしっかりと焼き色を付けます。

11. 焼きあがったら熱いうちにバターをたっぷりと打ち込み、真っ白になるまで粉糖をかけます。裏面も忘れずに。

12. 粗熱が取れたら更に粉糖をかけ、ラップでしっかりと包んで密閉袋に入れて1週間寝かせます。


作業ポイント

・油脂分が多い為グルテン組織が形成されにくく生地も固めです。しっかりと捏ねてください。混ぜ込む材料も多い為、発酵後のサイズは見極めに注意しましょう。
・フルーツは漬け汁ごと加えます。生地のゆるさが心配な方は一度濾して、フルーツは全量、漬け汁は調整しながら加えてください。
・紅茶リキュールは自家製でほぼ甘みのないものを使用しました。甘みの強い商品もあるため、使用するリキュールにより香りや味わいは異なります。
・紅茶をより強く楽しみたい方は、同量の茶葉に湯大さじ1をかけ、蒸らして香りを開かせたものを使用、或いは焼き上げ直後のバターを塗布する前に紅茶リキュール(分量外)を満遍なく打つ、などお試しください。

保存方法

食べ頃は1週間以降となります。ラップをしっかりと巻き、密閉袋に入れて涼しい場所で保管しましょう。粉糖がしっとりと馴染んできたら追加の粉糖をまぶして寝かせます。
1か月ほどお楽しみいただけます。

ずっしり贅沢な紅茶シュトーレンでクリスマスカウントダウン♪

手に持つとわかるずっしりとした重量感。具だくさんで断面からもその贅沢さがうかがえます。しっかりと焼き切ることでクラストはクッキーのようなさっくりとした食感に。仕上げにたっぷりのバターと粉糖をコーティングし保存性を高めれば熟成の楽しみが生まれます。

味わいはすっきりとした軽やかなシュトーレン。余韻にアールグレイスペシャルの爽やかな香りが広がります。

フルーツはお好みのものを使用していただいてよいのですが、オレンジピールやレモンピールなど柑橘系のものをひとつ入れてみてください。柑橘の華やかな味わいがアールグレイスペシャルとよく合います。

プレゼントにする際は、ラップやラッピング用セロハンなどできっちり包み、リボンを十字架に見立てて十文字に結ぶと良いですよ。

まとめ

北欧紅茶「アールグレイスペシャル」を使った贅沢シュトーレン、いかがだったでしょうか。

大人になってもクリスマスはやっぱりワクワク♪自分へのご褒美に、或いは大切な人と過ごす団らんのお供にチャレンジしてみてはいかがでしょうか。

実はシュトーレン、アルミホイルに包みオーブントースターで軽く温めて食べる方法も。また、薄くスライスしてカナッペのようにゴーダチーズや生ハムをのせる食べ方も、シュワっとしたドリンクによく合います。
もしも食べきれず余してしまったら、スライスして再度オーブンで焼くとビスコッティとして楽しむこともできます。

あたたかい紅茶を淹れて、日を追うごとに深まるその美味しさをお楽しみください。

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