北欧紅茶

ドリンクやお菓子に活用♪ 北欧紅茶で作る「自家製紅茶のリキュール」

ドリンクやお菓子に活用♪ 北欧紅茶で作る「自家製紅茶のリキュール」

味だけでなく香りも楽しめる「紅茶のリキュール」。カクテルだけでなく、ドリンクやお菓子作りなど幅広く使えます。手作りすると、お好きな茶葉で作れるのもよいところ。そこで今回は紅茶のリキュールについてのお話と、北欧紅茶のセーデルブレンドを使う「自家製紅茶のリキュール」をご紹介します。

紅茶のリキュールとは

蒸留酒に紅茶の茶葉を漬け込んで作られる「紅茶のリキュール」。あまり馴染みはないかもしれませんが、お湯で濃く煮出して作る紅茶液とはまた違った風味が楽しめます。

紅茶のリキュールは、味だけでなく香りも楽しめるのが特徴。ロックで飲むほか、水割りやソーダ割り、カクテルにして楽しむことができます。寒い季節はお湯割りやホットミルク割りにしたり、紅茶やホットワインに垂らしたりすると、湯気とともに紅茶の香りが立ち上がり、体が温まってほっとひと息つく一杯に。

ドリンク類で楽しむほかに、焼き菓子やコンポートなど、お菓子作りの風味付けにも使うことができます。

メーカーによって内容が異なる

紅茶を原料としたリキュールは、海外・国内のメーカーが多く手がけています。メーカーによって、使用する茶葉やアルコール度数、紅茶エキスの含有量、甘味などはさまざま。実際試してみないと好みに合うかわかりませんが、紅茶リキュールの楽しみ方によって、選び方を気にした方がよい場合があります。

紅茶リキュールのアルコール度数は、8%〜20%と商品によってさまざま。カクテルやお菓子など、少量使う場合には問題ありませんが、薄めすぎてしまうと香りや味が弱くなり、せっかくの風味が楽しめないことがあります。そのため、主に水割りやソーダ割りにしたい場合は、アルコール度数が低いものを選ぶようにするとよいでしょう。

紅茶のリキュールを手作りする魅力

紅茶のリキュールは、ご家庭でも簡単にお作りいただけます。自家製紅茶リキュールのメリットは、好きな茶葉で作れること。また市販の紅茶リキュールは大きな瓶入りのものが中心ですが、少量で作ることが可能です。ちょっと試してみたい方やお菓子作りに使いたい場合に向いていますよ。

しかも作るのは驚くほど簡単で、保存瓶に紅茶の茶葉・お酒・砂糖を入れて、置いておくだけ。お酒はブランデーなどを使ってもよいですが、無味無臭のホワイトリカーを使うのが、幅広い用途に使えておすすめです。茶葉の風味をストレートに楽しむことができます。


好きな茶葉で作ろう!「自家製紅茶のリキュール」レシピ

(調理時間:約10分 ※瓶を冷ます時間、漬ける時間は除く)

材料

・ホワイトリカー…200g
・北欧紅茶のセーデルブレンド…15g
・グラニュー糖…40g

作り方

1. 容器の煮沸消毒をする

①300ml程度のふたつきの瓶を用意し、鍋に水と瓶、ふたを入れ、火にかけます。沸騰した状態で、5分ほど煮沸します。

②鍋から取り出し、水分を切ってきれいなふきんの上にのせて乾かします。風通しのよい場所に置き、瓶を完全に乾燥させます。

2. 紅茶をお酒に漬けて寝かせる

3. ①に砂糖、北欧紅茶のセーデルブレンド、ホワイトリカーの順に入れ、蓋をします。直射日光の当たらない涼しい場所に保管し、1ヶ月ほど置いたらできあがり。使用するときは、茶こしでこしてくださいね。

上手に作るポイント

腐敗しないようにするため、瓶は煮沸消毒し、乾燥させて水分をよくふき取ってから使用してください。漬けている期間は冷暗所または冷蔵庫で保管し、腐敗していないか時々チェックしましょう。

今回は上白糖で作りましたが、グラニュー糖や氷砂糖でも作れます。てんさい糖、きび砂糖でもOK。お菓子やドリンクに使いやすいように、少し甘味を付けています。シロップ寄りにしたい場合は砂糖を増し、甘くしたくない場合は砂糖なしでもよいでしょう。

茶葉によっては、風味が付きづらいものもあります。茶葉の量は目安にし、あまり風味が付かないときは茶葉の量を増やしてみてください。


紅茶リキュールの活用アレンジ

1.バニラアイスの紅茶リキュールがけ

リキュールと相性のよいアイスクリーム。紅茶リキュールを味わうなら、バニラアイスで試してみて。リキュールのアルコール分に負けないよう、乳脂肪分の高いリッチなものを合わせるのがおすすめですよ。

少しずつ紅茶リキュールを垂らしながら、紅茶の風味とアイスクリームとのマリアージュを楽しんでみてくださいね。

2.紅茶リキュールのミルク割り

ドリンクで楽しむなら、紅茶リキュールのミルク割りがおすすめです。カルーアミルクの紅茶版といった味わいで、口当たりがマイルド。あとから紅茶の風味がふわりと香ります。

紅茶リキュールと牛乳の割合は1:3が目安ですが、お好みでアレンジしてみて。飲み口がよいため、飲みすぎないように気を付けましょう。

茶葉の風味をお酒に移せば、使い道がぐっと広がる

1ヶ月ほど漬けると、茶葉から風味が移り、濃い茶色をした紅茶リキュールができあがります。味見をすると、きりっとしたホワイトリカーの味のあとから、北欧紅茶のセーデルブレンドの風味がふわり。

北欧紅茶のセーデルブレンドで作ると、紅茶の風味がまろやかで軽く、鼻腔に残る香りにまるみがあります。ティーセンターブレンドで作ると、こちらは茶葉の風味がセーデルブレンドより強く、すっきりとした印象。いずれも紅茶特有の渋味はほとんど出ないのがよいところです。

紅茶リキュールを楽しむのにおすすめなのは、活用アレンジのような乳製品と合わせて使用すること。アルコールの刺激がマイルドになり、紅茶のよい風味が口の中に残ります。紅茶好きにはたまらないおいしさですが、アルコール度数が高いので、ドリンクでの飲みすぎには気を付けてくださいね。ドリンクやお菓子作りなど、いろいろなメニューにご活用ください。

まとめ

紅茶のリキュールは、紅茶好きにはたまらない、大人の味わい方のひとつ。市販のものもよいですが、自家製紅茶のリキュールを作ってみませんか。

材料はシンプルで、好きな茶葉を使って簡単にお作りいただけます。

北欧紅茶のセーデルブレンドで作ると、渋味はほとんどなく、あとからくる風味にまるみがあって、甘味のある香りがふわり。ドリンクやお菓子に、いろいろとご活用ください。

Profileこのレシピを考えた人

Raico

パティシエ兼フードライター。
情報誌の編集・ライターとして勤務後、パティシエとしてホテル・洋菓子店・カフェレストランにて修行を重ねる一方で、マクロビオティックや薬膳など複合的に食分野を学ぶ。
「食べることは生きること」。“美味しいものに出会う”一期一会を楽しみながら、居心地のいい空間を探し中。

《資格取得》
製菓衛生師
フードコーディネーター
フードアナリスト
ラッピングコーディネーター

Back Number