口どけ軽やかチーズアイスクリーム
スウェーデン人のクリスマス会に招待されたときに、デザートとしてチーズアイスクリームがでました。表面に雪の結晶がココアで描かれていたのを覚えています。クリスマスのご馳走をたくさん食べた後でも、このチーズアイスクリームは不思議と食べられてしまうほど軽やかです。材料を順々に泡立ていくだけで簡単にアイスクリームが作れますので、ぜひ作ってみてください。
北欧は乳製品が豊富
日本人のひとりあたりの1年間の牛乳消費量は32kgと言われています。それに比べて、フィンランド132kg、スウェーデン92kg、デンマーク92kg、ノルウェー87kgと、北欧の牛乳消費量はおしなべて多いです。スーパーに並ぶ乳製品も日本に比べて、種類がとても多いのです。牛乳もチーズも生クリームも種類が沢山あります。乳糖を分解できない乳糖不耐症の方向けのラクトースフリーの乳製品も広く売られていたり、誰にとっても乳製品が身近にあることがわかります。
チーズアイスクリームの作り方
材料(21cmセルクル)
クリームチーズ・・・100g
グラニュー糖・・・190g
卵・・・3個
生クリーム(47%前後)・・・300ml
全粒粉クラッカー・・・48枚
作り方
下準備
・型にセルクルを使う場合は底にオーブンペーパーを敷く。丸型の場合はそのまま使う。
・卵を卵黄と卵白に分ける。
作り方
1. クラッカーは袋に入れてめん棒を転がして細かくする。
2. 細くしたクラッカーの1/2を敷き詰める。
3. 卵白にグラニュー糖の1/2を入れてハンドミキサーでツノが立つまで泡立てメレンゲにする。
4. 生クリームは柔らかいツノが立つまで泡立てる。脂肪分が高めの生クリームを使用するので、泡立てすぎてボソボソにならないように注意する。
5. 柔らかくしたクリームチーズ、残りのグラニュー糖、卵黄をボウルに入れ、なめらかになるまで混ぜ合わせてチーズクリームを作る。
6. 泡立てた生クリームと混ぜ合わせたチーズクリームを一緒に混ぜる。
7. メレンゲを6にさっくりと混ぜ合わせる。
8. 用意した型に流し入れ、表面をならして残りの細かくしたクラッカーをまぶす。冷凍庫で4時間以上冷やす。
美味しく作るコツ
紹介したレシピは甘めの配合です。甘さ控えめが好みの場合はグラニュー糖を減らしてください。また、表面と底に使うクラッカーに甘いビスケットを使うとかなり甘くなります。
今回はクラッカーを使用し、甘みを減らしました。また、今回使用した生クリームは47%のものです。低めの生クリームで作るとあっさりと食べられますが、溶けてしまうので注意してください。
クリームチーズはフィラデルフィアのクリームチーズを使用しています。型はスクエアでもタッパーでも大きめのものならば、代用可能です。
スクエアで作ってキューブ状にカットしてピックをさしても食べやすいですよ。
美味しく食べるコツ
冷凍庫から出したてだとカチンと冷たいアイスクリームで、少々食べずらいので、20分くらい常温に置いておくと、スープンがとおるくらいのなめらかな柔らかさになります。
ムースにしても
このチーズアイスクリームは普通のアイスクリームと違い液状に溶けません。冷凍庫に入れて1時間くらいで、チーズムースとして食べられます。アイスクリームで食べるよりも、より軽やかな口当たりです。写真ではグラスによそって、ラズベリーソースをかけました。ミントや季節のフルーツ(特にベリー系がオススメ)を添えると見た目にも爽やかなデザートになります。
冷たいアイスクリームを温かい北欧紅茶を飲みながらお楽しみください。特にシンプルなティーセンターブレンドは、クリームチーズの風味をより味わえます。
まとめ
簡単でいて、甘く軽やかなおいしいアイスクリームです。順々に泡立てて混ぜるだけで、ご家庭でもアイスクリームが作れてしまいます。ムースのアレンジもとてもおいしいので、ぜひ試してみてください。季節を問わずおいしく食べられるデザートです。
Profileこのレシピを考えた人
市東 玲美奈
東京から会津に移り住みスカンジナビア料理や郷土食を学び、菓子の卸やケータリングなどを行う。自然や植物を生かした料理や菓子製作の活動もしている。栄養士。
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