北欧紅茶

シンプルで風味豊かな北欧のライ麦パン

シンプルで風味豊かな北欧のライ麦パン

ライ麦パンは北欧や中欧などで広く食べられているパンです。その多くは酸っぱくて硬めの滋味深いものですが、今回紹介するレシピはシンプルな配合でふんわりもっちりとした食感です。

ぜひほんのりと温かい焼きたてをお召し上がりください。

ライ麦とは

小麦が育ちにくい寒冷な地域でも育ち、乾燥に強いのがライ麦の特徴です。また小麦よりも食物繊維やビタミン、ミネラルが豊富です。

ライ麦には細挽き、中挽き、粗挽きがあります。細挽きはサラサラとしており滑らかなパンに仕上がります。中挽きや粗挽きは、よりザックリとした仕上がりになります。

今回はライ麦を丸ごと製粉したライ麦全粒粉の中挽きを使用しました。精製したライ麦よりも、より栄養価が高く風味が強くなります。

北欧のパン

スウェーデンではクネッケブロートというクラッカーのようなパンや、フィンランドではカレリアンピーラッカというミルク粥を包んだ面白い形のパイなど、北欧にはライ麦を使ったパンが多くあります。

ライ麦は寒冷地でも育ちやすいため、パンの原料として使われ様々なライ麦を使ったパンが生み出されています。

ライ麦パンの美味しい食べ方

まずは焼きたてにバターを塗って食べてみてください。ライ麦と小麦の風味にバターが合わさり、シンプルながらいくつでも食べられてしまいそうです。

甘さのないパンなので、ジャムをつけたりオープンサンドにしてもよいです。もちろんシチューやスープなどのお供にもぴったりです。

いろいろな食べ方を試してみてください。

ライ麦パンの作り方

材料(2人分)

強力粉・・・220g
ライ麦全粒粉・・・30g
塩・・・4g
ドライイースト・・・3g
水・・・165ml
打ち粉用の強力粉・・・適量

作り方

1. ボウルに水以外の材料を入れて、ざっと混ぜる。

2. 1のボウルに水を加えてヘラなどで混ぜる。

3. 水が行き渡って粉気がなくなってきたら手でこねてまとめる。

4. 台に出してこすりつけるようにこねる。途中で何度か台に叩きつける。

5. 生地を指で薄く伸ばしてみて、薄い膜ができ透けるようになったらこね上がり。生地を丸めてその上にボウルをかぶせて、一次発酵させる。


6. 生地が倍近くに膨らんだら一次発酵完了。

7. 台に打ち粉をふり、めん棒で生地のガスを抜きながら長方形に伸ばす。上から巻いて閉じ終わりを指でつまむ。さらに打ち粉をまぶしながら棒状に伸ばす。スケッパーか包丁で等分に分ける。






8. オーブンペーパーをしいた天板にのせて、ぬれ布巾をかけて温かいとこで二次発酵。冬の寒い時期はお湯を張ったボウルを天板の下におくとよく発酵する。


9. 生地がふんわりと膨らんだら二次発酵終了。210℃のオーブンで焼き色がつくまで10分程度焼く。


美味しい作り方のコツ

小麦粉に水を加えてこねることでグルテンができます。グルテンができることによって、パンにふんわりもっちりとした食感が生まれます。グルテンを形成するためによくこねてください。力を強くしなくてもよいので根気強くこねてください。今回のレシピでは約10分ほどこねました。

パン生地を途中で台に叩きつける理由は、グルテンを引き出し伸びのある生地にするためです。ホームベーカリーをお持ちの方は、手ごねでなくて構いません。

またライ麦はグルテンを形成しないので、ライ麦をレシピの分量よりも増やす場合はよりずっしりとした食感に仕上がります。

オーブンの温度はご家庭のオーブンのクセに合わせて調整してください。

北欧紅茶とともに

焼きたてのライ麦パンに、北欧紅茶のセーデルブレンドを合わせました。華やかな香りが風味豊かなライ麦パンによく合います。北欧紅茶とともにお楽しみ下さい。

まとめ

何にでも合わせやすいライ麦パン。本来は酸っぱく硬いライ麦パンですが、作りやすく食べやすい配合にしました。
ぜひ、焼きたてにバターを塗って味わってみてください。

Profileこのレシピを考えた人

市東 玲美奈

東京から会津に移り住みスカンジナビア料理や郷土食を学び、菓子の卸やケータリングなどを行う。自然や植物を生かした料理や菓子製作の活動もしている。栄養士。

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